事業所におけるメンタルヘルスとメタボリックシンドロームの対策
事業所における労働安全衛生管理で、今一番の課題はメタボリックシンドロームとメンタルヘルス対策ではないでしょうか?
メタボリックシンドローム対策として厚生労働省が打ち出したのがメタボ健診です。
定期健康診断において腹囲や尿検査(糖)が必須となり、血中脂質検査の項目が血清総コレステロールからLDLコレステロール変更されたのがそれです。
そして健康診断結果に応じて継続的保健指導を行うことがカギとなっています。
では何故メタボリックシンドローム対策が必要なのでしょうか?
事業所の従業員において脳・心臓疾患への次のような懸念を払拭するためのようです。
- 定期健康診断で脂質異常症や高血圧、糖尿病などの脳・心臓疾患などにつながる所見をもつ従業員が増えてきている。
- 業務が原因の脳・心臓疾患により労災認定される件数が近年高止まりしている。
- 中高年の男性を中心に肥満が増加傾向にあり、肥満者が持っている糖尿病や高血圧、脂質異常症などの危険因子が重なるほどに、作業関連疾患である脳・心臓疾患を発症させる危険性を増すことが医学的に判明している。
つまり、作業関連疾患である脳・心臓疾患を予防するという観点から、定期健康診断がメタボ健診へ移行したのだといえます。
メタボ健診で問題のあった従業員には、医師や保健師、栄養士などから、運動や飲酒、食事などの指導が継続的に行われ、数値に問題があった項目の改善を促されます。
ここでひとつ、忘れ去られている問題についてお気づきになりましたでしょうか?
それがメンタルヘルス対策です。
メタボリックシンドローム対策では、定期健康診断(メタボ健診)→腹囲・尿検査(糖)・血中脂質検査でメタボリックシンドロームを確認→保健指導→数値改善、を目的としていますが、なぜ肥満となったのかには言及しません。
メンタルヘルスとメタボリックシンドロームの対策は同時進行が重要
事業所においてメンタルヘルスとメタボリックシンドロームの対策を同時進行で行うことは非常に重要なことです。
肥満になるのには理由があります。
甘いものをたくさん食べたり、ビールを中心とするアルコール類を頻繁にとったり、あるいはたくさん料理を食べることによったりと、様々な原因をあげることが出来ます。
しかしこれらの習慣、とつぜん中高年齢層になって始められたものなのでしょうか?
この年代の方なら経験上おわかりになる方がたくさんいらっしゃると思いますが、むしろ上記のような習慣を控えめにしても肥満体質になってきてはいませんか?
これらの食習慣を控えめにしても肥満になる理由のひとつに、中高年になるにつれ衰える新陳代謝の問題があります。
つまり中高年の肥満は年齢を重ねるとともに誰にも可能性のある、ひとつの傾向といえます。
ここで、みなさんは何故甘いものをたくさん食べたり、お酒を飲んだり、たくさん料理を食べたりしているか思い出してください。
その人の趣向もあるとは思いますが、ストレス発散を目的に行っていませんか?
職場の同僚と行ったり、休日に付き合うの仲間と行ったり・・・。
メタボ健診を中心とするメタボリックシンドローム対策は、こういったストレス解消の機会を奪ってしまう可能性が大きいのです。
更にはストレス解消の機会を奪うだけでなく、やりなれない運動も強います。
巡回健診機関を選ぶ基準
メンタルヘルスとメタボリックシンドローム対策を踏まえた健診機関選びをお薦めします。
上記の問題に留意し、 少なくとも下記の基準を検討時に入れてみては如何でしょうか?
漠然としていた健診機関の選択作業が具体的かつ的も縛られることとなり、選択理由に厚みも増すはずです。
- 健診結果を踏まえ保健指導を行ってもらうため産業医の訪問もお願いできるか?
- メタボリックシンドローム対策を踏まえたメンタルヘルス対策についてお願いできるか?
- 巡回健診時では行えない、雇入時の健康診断や海外派遣労働者の健康診断などに対応可能かどうか?
- 検査後の治療などを踏まえ、他の多くの専門病院やクリニックなどと医療連携を行っている健診機関か?(巡回健診機関の中にはクリニックや診療所のような施設を持っていない機関も多くありますので、確認は必須です) ※
- ひとり当たりの料金が適正か?(8,000〜10,000円) ※
- 有所見者リストとその統計結果の有無(所轄労働基準監督署に提出義務のある定期健康診断結果報告書を作成するのに便利です) ※
※:どこにでも見られる、これまでの健診機関の選択基準です。
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